懐かしきかの時代 
11/8/2, 11:05 AM
時代は回る

そして時代ごとに非凡な英雄や劣化した悪、ただの凡人は存在する

決して英雄ではなかったが、少なくとも僕の時代は終わった

時代の中心にいない人間は価値のない人間だ

過去の栄誉にこだわり続ける人間の話ほどつまらないものはない



「もう一度立ち上がろう」

そう決めたのはついさっきの夜の事

明日は地元の例大祭 
11/7/15, 03:04 AM - 一般
明日、7月16日は待ちに待った地元のお祭りだ。

この例大祭には僕の中に大きな思い入れがある。



ちょうど八年前、それまで遊び呆けていた僕は、六年ぶりに地元へと戻った。

十八歳くらいから地方を転々とし、二十歳になる頃には横浜に出て遊びの限りを尽くしていた。それから、神戸、大阪へと行き、実に七年くらいの間、根拠のない自信で当てのない現実離れした大きな夢を見ていた。
そんなボウフラ人間が現実の壁に突き当たるのは時間の問題だった。
挫折を味わい屈辱の敗者となった僕が唯一学んだものは、「培ったものや積み重ねてきたものを持たない人間がいかに脆いか」という事だった。

当てのない僕は六年ぶりに実家に戻った。。
僕と両親と祖父母との五人での平凡な生活がまた始まったかと思ったのだが・・・
気がついたら祖父が老いていた。
急に寂しさがつのった。

大好きだった祖父が昔の様子と少し変わっていたことに僕は戸惑いを隠せずにいた。そして祖父に対する態度もぎこちなくなってしまっていた。

それから月日が経ち、祖母が亡くなった。
その時既に祖父の老いは急速に進んでいて葬式の時、兄の名前を忘れていた。

違う涙が出たのを覚えている。
その後も祖父の老いは止まる事はなかった。
祖父が病院に入院した頃には、僕の中には切なさしか残っていなかった。
それからあっという間に祖父は他界した。

悲壮感に暮れている僕にもう一度、立ち上がる勇気をくれたのは祖父の生きた人生だった。

戦時カメラマンとして青春を過ごした祖父。
兄弟を南方で失い、兄を病で失った。
遺品を整理していると若かりし頃の思い出がいっぱい出てきた。

生前、孫の僕に祖父が昔の話をすることはなかった。

頑固で一途、ハイカラでお茶目な祖父を僕は尊敬していた。

しかし、無言の祖父が僕に教えてくれたもの、残してくれたものは多い。


大嫌いだった歴史の勉強を一からはじめたのも祖父がきっかけだった。
アナーキーだった僕に、誇りと勇気を教えてくれた。
いつしか、僕のアイデンテティは揺ぎ無いものとして確立されていった。


生まれ育った故郷への郷土愛、いつどこの歴史を学んでも例外なく、これがとても大切なものだということに気づいた。

帰れる故郷がある人間がどれほど幸せで誇り高いことか。
僕たちは例えなにがあろうとも、故郷だけは守り通していかなければならない。

一世一代の大決断 
11/6/27, 08:46 PM
今日、大切なものを失った

華やかで優美、とても大事にしていたものだった

決断が間違いなのか正しいのかなんてどうでもいい

この半年間の貴重な経験は、僕を人間的に一回りもふた回りも大きく成長させた

もう二度とこれほどまでに大切に想えるものに出会える事は無いだろう


最高で最低な夜、今日六月二十七日

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極楽浄土の行く末に 
11/6/6, 12:18 PM
嗚呼、いけない・・・

いつもこうだ・・・

想いがある人との対人関係において、疾風怒涛のぶつかり合いの後、仲直りすると、疲れた精神と癒された精神が脳みその中でマーブル模様のように中和されていくのがわかる


不安と安堵が繰り返されると、人は「無気力」へと逃げてゆく


今はただ、あの子の側で二人きり、ゆっくりと目をつぶっていたい、それだけのこと

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永遠に生きる「志と信念」 
11/5/24, 04:19 PM
ここ最近、ふと思う事がある

時代を生きた先人達の魂とは今を生きる我々にどの様に伝わっているのだろうか

そもそも僕は、人間の魂は永遠性だと説明する「輪廻転生」は理解ができない

賞を取れるような科学者ではないが、少なくとも物質主義に傾いている僕の倫理観からは、それをどう折れようとも全く理解ができない

人の魂が残るという事とは別問題なのかすら判断がつかない



話がそれたが、先人達の魂とは、その者の功績と周りに与えた影響が現在から過去を見返した時、各々の捉え方で判断されるいわばある一つの人間評価の具現化なのではないだろうか

そして、ある分野の人達のそれぞれの感性の集約でできたものが「歴史本」であったり「歴史人物本」であるのだ

僕はこう思う

過去の偉人と呼ばれる人間は皆、将来に渡って永遠に生き続けたい、あるいは未来永劫自分の存在を世に教え刻みたいと思っていたのだと思う

それは、偉業を成し遂げるのがそのような志のもとと言うよりは、根本にある人間本来の深層心理の中で生への執着心があっての事だと思う

誰でも人に認めてもらいたいし評価されたい

それが本心をそれぞれの偉業を成し遂げさせる志とかえさせたのではないだろうか

ただ、それらの事を信念を持って行ったかどうかということが一番重要で、ここが曖昧だと後世の人々の心にも響かなく、歴史から消えていってしまうのだ



などと、サボり先の喫茶店でサラリーマン風情が偉そうに語っているこの時代を僕は尊くも誇らしく思う


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